「我思う故に我あり」といったのはフランスの哲学者デカルトですが、「今ここに『私』がいる」と、当たり前に全ての人が各々感じることができると思います。そんなあなたの人生は、今まで選択の連続だったと思います。
その結果「今ここにいる私」になっていると感じていることでしょう。
■人生の選択とパラレルワールド
小学校くらいまでは、親をはじめとする周りの環境の影響を受けながら育っていきますが、中学生くらいからはクラブ活動や、どの友人と絡んでいくかなど選択の幅が拡がります。
義務教育が終われば、就職することもできるし、高校に進学するなど自分で選択できるようになります。
その沢山の選択の結果、「今の私」がいるのです。
ただ、ふとしたときに「あの時、別の高校に行ってたらな」とか「野球部じゃなくサッカー部に入ったいたらな・・・」とか考えることはないでしょうか?
もし違う選択をしていれば、今とは別の場所でで別のことをしていた自分が存在していたかもしれません、頭のイメージの世界では存在していることでしょう。そういった世界のことを「パラレルワールド」とか「多世界解釈」とか言ったりします。
■のび太はジャイ子と結婚するのか?
マンガの「ドラえもん」ものび太はジャイ子と結婚するのですが、その未来を変更させるために過去の世界にドラえもんがやってきましたが、これもパラレルワールドの世界観です。
このようにSFやファンタジー、マンガの世界に出てくる話ですが、実は実際の私たちの世界にも、そういった世界の存在の考えられているのです。それが量子力学という最先端の物理学の世界なのです。
■エヴェレットの多世界解釈について
多世界解釈の考え方を打ち出した科学者がヒュー・エヴェレット博士というアメリカの物理学者でした。この方は1982年に亡くなっていますから、そこまで昔の人ではありません。
この人は、ビックバンで始まった宇宙の歴史と量子の世界を合わせて考えた人でした。
量子物理学では、この世界には電子は波状で広がっていて、誰か観測者が観測した瞬間に、粒として収縮することを発見しました。観測と実験の結果、その現象が存在するのは分かったのですが、その理由が科学者たちにも説明できず論争になりました。
そんな中、エベレットさんが多次元宇宙の説を提唱しました。
エヴェレットさんの説では、電子は重ね合わせの状態で存在し、電子の観測者も重ね合わせの状態で存在しているというのです。そして今のところ学問的にこの説が有力になっているのです。
この電子など超ミクロの世界の研究が、宇宙の始まりのビックバンにもつながる研究だといいいます。そのため宇宙ほどマクロではない人間世界でも同じ理屈が考えることもできます。
例えば、実生活で解釈すると、野球部に入った自分と、サッカー部に入った自分は重なりながら存在していることになります。部活の選択に限らず、あなたが選択した全ての数だけ世界ができて、重なりあっているというのです。
■まとめ
なんだかよく分からない話ですが、このことが自分の望む世界を「引き寄せの法則」とも大きく関わってくるらしいのです。
その詳細については別の記事で書いていきたいと思います。