身体

肝臓の働きとストレスの関係、その解決法

いくら寝ても疲れが取れない、常に肩がこっていて重だるい、アリナミンなどの栄養ドリンクを飲んでも元気が出ない・・・などなど。こんな症状でなんとなく毎日がつらい方は、実は「肝臓」が弱っているが原因なのかもしれません。今回は、そんな肝臓について書いていきます。肝臓の役目を知り、肝臓を元気にする方法を知れば、毎日の重い気分やだるさが改善に向かっていくと思います。身体が元気であってこそ、仕事や恋愛もうまくいくものです。今回の内容を参考にして、重苦しい状態から脱出して、よりよい明日を送っていただきたいと思います。

肝臓が疲れてくると起こる現象

肝臓が疲れて、働きが低下してくると以下のような症状が起こります。

・体が疲れやすい
・足がむくむ、お腹が張る
・食欲が低下する
・眠ったりゆっくりしても疲れが取れない
・気分がいつも落ち込みがち
・背中が痛い
・肩がこる
・うつ状態

一見すると因果関係が無さそうな体の痛みや心の不調も、意外と肝臓が原因になっていることも多いのです。

そもそもの肝臓の機能

肝臓は右の肋骨の下のあたり、肋骨の内側にあります。胃の位置は分かりやすいと思いますが、その反対側あたりにあると思っていただければ大丈夫です。その肝臓がどういう役割を持っているかを以下に挙げていきます。主には口から入ってきた食べ物から必要なものを取り込んだりします。以下に主なものを箇条書きにしてありますのでご覧ください。

1・「貯蔵」タンパク質などの栄養やエネルギーを貯蔵します。
2・「分解」身体にとっての有害物質を分解し解毒します。
3・「分泌」胆汁を生成し分泌します。
4・「代謝」アルコールを代謝します。代謝とは簡単に説明すると、身体によいものを取り込んで、悪いものと分ける働きをします。

◎体の不調を招く「酸化ストレス」とは
呼吸として取り込まれた酸素の一部は、体内で「活性酸素」という物質に変わります。この活性酸素はDNAやたんぱく質を傷つけてしまうのです。この活性酸素が身体を酸化させようとする力のことを「酸化ストレス」と呼びます。

酸化ストレスが進むと、老化がすすみ、しわや白髪が増え、ガンや生活習慣病にかかりやすくなるとされています。

肝臓が元気になる食べ物

アミノ酸の一つ「リジン」は肝臓の働きを助けてくれます。動物性タンパク質を含む肉・魚・卵・大豆などから摂取できます。
【低下した肝機能を強化する食材】
・もやし
ビタミンB群を含み、弱った肝機能を正常化させる
・ごま
ごまに含まれるセサミンが肝臓の機能を高める。ごまには抗酸化力があるため活性酸素を除去する
・みそ
肝臓の解毒機能を高めます。タンパク質、ビタミン、ミネラルが豊富に含まれている。
・しじみ
タウリンというアミノ酸の一種が含まれ、肝細胞の幕を上部にする働きがある。

◎中医学の「肝」
中医学・漢方では「肝」という体の働きがあります。これは単純に「肝臓」のみを意味するものではなく、体に気や血、体液などを循環させる機能のことをいいます。役割としては外に伸びやかに広がる力を提供しています。発汗作用、排尿の外に向かう力、射精時の外に向かう力などを提供しています。

肝の機能が順調な場合、身体だけではなく精神的な面でも、感情を伸びやかに保つなどの力があるとされています。「肝」の働きがよい場合、精神がゆったりした状態となり情緒も安定します。
逆に肝臓の機能が減退すると、抑鬱(よくうつ)状態になります。気分が落ち込んだり、どんよりとする時間が長くなります。また肝火上炎という状態もあり、目頭が腫れる、顔や眼が赤くなったり、怒りっぽくなったりする場合もあります。

うつ病は肝の病気?

うつ病は肝臓の働きが影響しているという主張をする人もいます。

スピリチュアルの肝臓

肝臓は貯蔵する機能がありますが、スピリチュア的に肝臓には「怒り」が貯められるという説があります。怒りを貯め込みすぎると肝臓の働きが悪くなるというのです。

肝臓の活性化に効果のあるヨガのポーズ

肝臓の活性化に効果のあるヨガポーズがあります。つかれ気味の方はぜひやってみて下さい。

まとめ

ゆっくり休んだり、たっぷり眠っても疲れが取れない方は、一度「肝臓が疲れているのでは?」と疑ってご自身でチェックしてみてください。肝臓のケアをすることで、体調不良やおちこんだ気分から脱出して、前向きに仕事や恋愛に向かっていけるようになるかもしれませんね。