ヒンドゥー教の神々の日本での名前
日本にはお寺や神社が沢山ありますが、実はその中にはインド由来の神様・仏様が結構いらっしゃるのです。そこで今回はインドの神様が日本ではどうのように呼ばれてお祀りされているのか見ていきたいと思います。
ブラフマーとサラスヴァティー
〇ブラフマー
梵天(ぼんてん)
〇サラスヴァティー
弁財天(べんざいてん)ブラフマーの妻。七福神の一人
ヴィシュヌとラクシュミー
〇ヴィシュヌ
漢訳仏典では那羅延天(ならえんてん)が、ヴィシュヌ神の異名となっています。ヴィシュヌの異名の「ナーラーヤナ」の音写が由来といわれています。別の仏教経典には「毘紐天(びちゅうてん、びにゅうてん)こちらは「ヴィシュヌ」の音写が由来となっているといわれています。
〇ラクシュミー
吉祥天(きっしょうてん)ヴィシュヌ神の奥さんで富と幸福の女神、ヴィシュヌ神のエネルギーの源とされています。日本では「吉祥天」です。
シヴァのファミリー
〇シヴァ
大自在天(だいじざいてん)2種類あるとされ、一つが「毘舎闍摩醯首羅(びしゅじゅ・まけいしゅら」で、もう一つが「浄居摩醯首羅(じょうご・まけいしゅら)」という。
伊舎那天(いざなてん)
〇マハーカーラ(シヴァの暗黒面)
大黒天(だいこくてん)
〇パールバティー
烏摩妃(うまひ)、波羅和底、シヴァの妻
〇ガネーシャ
歓喜天(かんぎてん)、聖天(しょうでん、しょうてん)障害を取り除いて財運と福運をもたらすといわれている。
シヴァの息子
〇スカンダ(シヴァの息子)
韋駄天(いだてん)
その他
〇インドラ
帝釈天(たいしゃくてん)
〇クーペラ(地下に埋蔵されている財宝の守護神)
毘沙門天(びしゃもんてん)多聞天(たもんてん)
参考仏教用語
「明王」→「密教」独自の仏さま
「密教」→バラモン教のスタイルを取り入れて成立した呪術的仏教、「大乗仏教」の一種で6から7世紀ごろに成立。中心は「大日如来」
「上座部仏教」→剃髪や独身をつらぬいて解脱を求めるストイックなスタイル。解脱には出家が必要。
「大乗仏教」→一般世俗的な生活をしつつ解脱が可能とするもの。そういった思想のため拡大する最中に他の神々を取り込んでいくようになった。
「菩薩」→大乗仏教の範疇で、世俗生活をしながらの修行者。観音菩薩、文殊菩薩、広義で明王も含まれる。