魑魅魍魎シリーズ

オーラ機械で計画倒産、タヌキ親父の詐欺手口①

魑魅魍魎(ちみもうりょう)とは、
人に害を与える化け物や妖怪の総称。
そこから派生して、
私欲のために悪事をはたらく者のを例える言葉である・・・。

あなたが幸せな人生を過ごそうと思うとき、自分が「楽しい」と感じていることを地道に続けていれば、基本的には大丈夫だ。しかし、しかしですが、この世間には悪意があるかどうかは置いておいて、関わることによってあなたの人生が「苦しい」方向へ引きずられる出会いがあるのが現実だ。こちらの文章を読んで下さっている方には、わざわざ落とし穴に堕ちることなく順調な人生を送っていただきたい、そういう強い思いから以下の文章を書いている。ぜひ反面教師としてよくわからない人物や団体、会社などとは「近寄らない、距離を置く」ことを実践していただけるよう、願ってやまない。

魑魅魍魎には気をつけろ!本当にいた危ない人シリーズ①

正しい理論や、もっともらしい話には本当に気をつけなければならない。
以下は、本当にあった話で、私自身が体験した恥ずかしい話だ。

あなたは「オーラ」をご存知だろうか?英語の表記は「AURA」。例の怪しいアレだ。
wikiによれば「生体が発散されるとされる霊的な放射体、エネルギー体」らしい。

それには虹のようなカラフルな色があり、赤とか紫、緑などをしているらしい。「らしい」というのは、普通の人は基本見えないが、ときどき「見える」という人がいて、私も生まれてこの方そういう「後光」的なものは見たことがなかった。

小池百合子都知事のイメージカラー「グリーン」の意味

ある説によれば、オーラの色はその人の「状態」や「性質」をあらわしているらしい。例えば、緑のオーラなら、『一貫性のある性格で、人に安心感を与える』らしい。さらに『会話上手で社交性があり、目上から可愛いがられ、世渡り上手・・・』とかの意味があるらしい(余談だが、これって小池百合子都知事のイメージカラーの「緑」と一致している、意味も小池さんそのもののイメージ。小池さんって、オーラのグリーンの意味そのままだ・・・)

霊的に敏感な人には見えるが、普通の人には見えないオーラだが、「普通の人でもオーラを見ることができるすごい機械がある」と聞いたら、あなたはどう感じるだろうか?

ところが、それが存在するのだ。オーラマシーン(正式な名前は忘れた)が。それはアメリカで開発されたもので日本にも何台かあるらしいのだ。

それが、本当にいわゆるオーラを本当に表しているのかどうかはわからないが、パソコンにつながれた特殊なセンサーに手のひらをのせると、そこから電子か何かをキャッチして、パソコンの内臓カメラで撮影されている自分の姿と、その背後にあるオーラがモニターに映し出されるというものだった。

私はそんな不思議なマシーンがあるという情報をキャッチして、その体験ができるという会社に向かった。その会社は、オーラマシーンの日本代理店をしていて、場所は東京駅の八重洲口からすぐのところだった。

オーラを撮影できる夢の機械!!

会社に到着するとアポを取っていた、そこの営業部長という男性と初対面した。60歳前後くらいの小柄な男性で、雰囲気はコント55号の坂上二郎さんのような感じの人物だった(後々、悪だくみの中心人物ということが判明するだが、、)その後に出てきた社長という人物は、40から50歳くらいの綺麗な女性だった。

それから、しばらく挨拶を交わした後、初めてオーラの機械を体験することになった。オーラは日時やコンディションで色が変わるということだったが、そのときの色は緑と黄が混じった感じのオーラだった。もともと内心は「ただの電気信号を一定のアルゴリズムで色分けしているだけだろう」と思っていたので、とりわけ感動したり、驚くようなことはなかった。

しかし、当時の私は新聞販売店で働いており、新聞の配達、営業、集金を主な業務としていて、いわゆる本当にブラックな働き方をしていたのだ。(このことについては別の機会に詳しくご紹介するかもしれない)業界自体に未来は無く、斜陽産業で市場規模は必ず縮小するし、肉体面、睡眠の断絶や過酷な肉体労働だったので、常日頃から「早く辞めたい」と思っていたのだった。ろくなキャリアや資格の無い私には、再就職といっても条件のよいところなど無かったため、自分の力で稼げる方法を求めている真最中だったのだ。

新聞蟻地獄からの脱出アイテム

そしてこのオーラの機械を知ったきっかけになった人がいるのだが、その人は女性で一人で独立しているという人で、このオーラ測定器を持って、全国のデパートやショッピングセンター、催し物会場を回っている人だった。私はもともと雑誌の「ムー」に乗っているような、不思議なことが好きな人間だったので、苦しい新聞販売店の仕事をさっさと辞めて、オーラの機械を片手に全国を飛び回る生活も悪くないなと思っていたのだった。

そのオーラの機械というのはは、本体兼モニター(Windowsパソコンにソフトがインストールしてある)、センサー、プリンター(オーラ診断の結果をプリントする)の3つで1セットだったのだが、私はその営業担当の男性に質問してみた。

「こちらの機械、購入するとなるとおいくらなんですが?」

すると、営業部長の男性はニコニコしながら答えた。

「130万円です!」

ドーン(私の心の中の音)ある程度、高額だろうとは思っていたが、そこをはるかに越えてきた。
しかし、表面的には私は冷静を装い「やっぱり、そのぐらいはしますよね」的な会話をした。

当然、即決する値段ではなかったのだが、このオーラの機械が、私を新聞蟻地獄(ありじごく)から救い出してくれる、救いのアイテムに輝いて見えていたので、「手に入れたい・・・・、そして自由な生活を手に入れたい」そのような思いが強くなる一方だった。

つづく