占い

占いは当たるのか?四柱推命のかんたん鑑定法③

四柱推命

実生活で使える四柱推命の使い方を解説する

これから「象意を中心に使う鑑定法」を解説していきます。

四柱推命の命式は縦方向は天干と地支により構成され、天と地と呼ばれる部分に分かれています。横方向には、時柱・日柱・月柱・年柱の4つの柱でできています。この四つの柱の干の組み合わせが何個あるかというと、10×10×10×10で一万パターンとなります。また命式の他の部分には十二支がありますが、十二支は蔵干に分解できますので、結局、四柱推命の命式は細かく分解すると全部、十干の組み合わせになっているのです。

以下で、十干について解説していきますが、この内容をしっかり身に着けると、通変星や十二支を一つ一つ覚えなくても、イメージで命式が分かるようになります。イメージを使うということは、理屈ではなくインスピレーションを使うということです。実はインスピレーションが使えるようにならないと、実生活に使える鑑定はできないのです。以下の内容はインスピレーションを起こすための、キーワードとなります。
生まれ時間がよくわからない人も多いので(最近の方は母子手帳に記入してあるので調べればわかります)、時柱は無視してみる方法を解説していきます。

まず十干、それぞれのキーワードを説明していきます。(ちなみに十干とは甲乙丙丁戊己庚辛壬癸です)

   キーワード       イメージ 
甲 「プライドと思考」   「新卒ほやほやの学校の教師」
乙 「和合と粘り」     「死んだと思ったが生きている農民」
丙 「強い集中力」     「村はずれに住む変人博士」
丁 「正義感」       「大義に生きる幕末の志士」
戊 「信頼されたい」    「小技に影響されない関取」
己 「愛されたい」     「近所の喫茶店のマスター」
庚 「強引さと損得勘定」  「支店立ち上げの営業部長」
辛 「精神の損得勘定」   「ストイックなお坊さん」
壬 「真っ向勝負」     「戦略を立てて敵を追い込む軍人」
癸 「変化球勝負」     「ポーカーフェイスで懐に小銃のヒットマン」 

となります。十干は人の性質で覚えていきます(ここで頭の片隅に置いておいていただきたいのは、十干のそれぞれの特徴は実は各自が全て持っているということです。その表れかたの強弱が個性をつくっていますが、潜在的には誰にでも備わっているのです)

そして、それぞれの柱の解釈は
日柱 「エネルギー」
月柱 「近い目的」
年柱 「最終目的」

となります。

実際の命式を見ていきたいと思います。

ある馬の調教師の実際の命式をみてみる

この命式はその業界では有名な馬の調教師のものです。この十干の並びは古典の教科書では「賤(せん)」とされ、卑しい並びとなっています。その理由は丙丙と並んでいますが、これは太陽が二つ並んでいて自然界にはあり得ない様子だからです。また「両夫あり」といわれ、家に夫が二人いる状態ともいわれます。国に置き換えると「両君あり」といって君主が二人いる状態であるといいます。ですから教科書てきには「よくない命式」となります。しかしこの人の実際の人生をみてみると「賤」とは言えない人生となっています。金銭的にもサラリーマンの平均以上は稼いでいますし、家族にも恵まれています。どちらかというと「貴(き)」の人生です。ですからこういう場合、一方の「丙」を「綿密な計画」と解釈します(後述しますが「丙」には「緻密」の象意もあるのです)

日干が丙で「強い集中力」、このエネルギーを持っている人です。そのエネルギーが「緻密な計画」に向かいます。そして年柱を見て、最終的には「精神的な満足」にたどり着くとなります。
ですからこの方の場合「馬を緻密な計画をもってトレーニングし、精神的な満足を得ていく」という鑑定ができるわけです。

日干支「庚」に違和感を感じるケースの解釈

こちらはブログの管理人の命式です。「お金の損得勘定のエネルギーが日干にあって、それを持って真っ向勝負していき、最終的に精神的な損得勘定に至る」という感じになりますが、これを基本にインスピレーションを交えて解釈してみると、
「余裕のある生活を望むエネルギーを正攻法のビジネスで勝負し、精神的に満足するゴールを目指している」という感じになります。
これが自分自身を的確に表しているかどうかですが、まず四柱推命でよく耳にするのは、四柱推命は人から見た見え方を表していると言われます。他人からの見え方です。そういう点で見るとそういう感じかなとも思いますが、だからといって「お金、お金」とガツガツしているタイプかというと、そうではない気がします。これについては、余裕があれば、後で解説したいと思いますがが、他の占い混ぜて鑑定したほうが、よりしっくりな占いになるのです。
具体的に少しご説明すると、私は「紫微斗数推命」という占いでは、命宮という、その人を表す場所に「紫微」という星が入っています。これは中国の封神演義の時代の王子の星で、世間知らずのボンボンの星といわれます。「現実にうとく、理想主義」的な意味があるのですが、こちらの星の意味は自分でもしっくりくるので、この星の要素があって「庚」まるだしの感じにはなってないのかなと思います。ほかにも、西洋占星術やサビアン占星術と混ぜて見ることによって、より実際の生活に使える解釈ができると思います。もっと言うと、占いとはまた違った「エニアグラム」などを取り入れることで、自分自身や他人もよく見えてきます。

つづく