占い

占いは当たるのか?四柱推命のかんたん鑑定法④甲


ここからの内容はそれぞれの十干について解説していきます。以下の内容を吸収していただければ自分自身を分析したり、より実践的な鑑定ができるようになると思います。それでは甲(きのえ)から解説していきます。

四柱推命の甲の人の特徴は?

甲のメインのキーワードは「プライドと思考」です。

人物のイメージは「新卒ほやほや学校の教師」です。

四柱推命の各流派では、それぞれ十干にいろいろな象意や性質が解説されています。例えば「甲」には「権威、堅苦しさ、リーダー、思考、尊敬されたい、哲学、理解力」などが特性として挙げられます。初心者の方には、沢山単語を並べてもイメージしにくいので、とりあえず「ブライドと思考」と覚えて下さい。まずは、これを中心のイメージとして、実際に自分や人を観察していくことがおすすめです。

占いや運命学の本や解説を読んでいると、例えば「甲」には「権威」という特性がありますが、実際の人物を観察しても「そんな感じはあまりしない・・・」というケースもあると思います。そんなときに「当たらないな」という感覚を受けることになります。反対に、いつも偉そうな感じで、パワハラまがいの上司の日干が「甲」であったりすると、「すっごーい!」となって、占いが「当たった」ような感覚を受けることになります。

このことは、何事にも陰と陽の両面があるように、同様に「甲」の象意にも陰的な面と陽的な面があるために、象意がつかみずらい場合があるのです。同様に教科書的な内容を実生活で実感しづらいという面が出てくるのです。

またその理由以外にも「状態の高低」という理由もあります。これは要するに、調子がいいとき、元気なときもあれば、落ち込んでいるとき、病んでいるときによっても見え方が変わってくるということです。

また、その他にも「雇人(やとわれにん)に運命学は無し」と極端なことを言っていた有名な占いの先生もいましたが。これはサラリーマンなど企業の一員として日常生活を送っていると、法人や企業、団体の大きな流れがあるので、個人の運が発揮されにくい面があるのです。その人もともとの個性を発揮しなくても生きていける環境だと、象意がわかりにくい面があるのです。このことは占星術の世界でも言われることで、「生まれの太陽が獲得されてない」などと言われます。

甲の人物イメージは、とりあえず「新卒ほやほやの学校の教師」です。この状態が悪くなると「プライドだけは以上に高いが、頭でっかちで実務はダメなサラリーマン」のようになります。一方状態が良いと「気高いオーラを発し、非常に知的」な感じにもなりますし、「大きな組織をまとあげるリーダー」となります。日本海軍の山本五十六や、元日産のカルロス・ゴーンなどがこのパターンです。ただし、この特徴が悪く出てしまうと、実行力の伴わない、ビジョンだけの人間にもなりますので注意が必要です。

「甲」についてよく占い教室で例に挙げられるのが皇室の美智子上皇后なのです。確かに状態の良い「甲」の文言にピッタリの方だと思います。

日干に「甲」がある場合、特徴がよく出る場合が多いです。月柱、年柱、時柱にもあるとその要素が出やすいです。命式の中に全く無かったとしても、要素としては誰にでもありますので、ご注意下さい。

【木】(甲乙)共通の特徴 指導者、リーダー、対人関係が「君臣」のパターン

メインキーワードが「言葉による思考」です。よく言えば「理性的」です。論理的に考えることが得意です。学校の勉強も得意な人が多いです。これの特性が悪く出ると「頭でっかち」となります。構想や理想を語るのは得意だが、成果が伴いません。良い方向に出ると、自分の思考を言葉に置き換えるのが得意なので、本を執筆して後世に残すパターンもあります。

さらに詳しく特性を陽(活動や行動)と陰(内面・性格)から細かくみると図のような特徴があります。

さらに陰陽、実(健康な状態、波動が高い状態)虚(病んでいる状態、波動が低い状態)の特徴を見ていくと上の図のようになります。

エネルギーが大きく、元気なときの「甲」の特徴

【陽(行動)】
人を指導したがる、堅苦しい雰囲気で威圧する、社会的地位を目指すこだわりが強すぎる、相手が嫌になるほど議論する、プライドが異常に高い

【陰(内面)】
知的で論理的な思考が得意、活字を信用し過ぎる、計画は素晴らしいが行動は遅い、抽象的な話が好き、考えすぎる、話が長い

エネルギーが弱く、病んでいるときの「甲」の特徴

【陽(行動)】
社会を避けて隠遁生活、愚痴が多い、自分の意見や考えを主張しない、権威に無関心、責任ある立場を避ける、プライドが無くなっている

【陰(内面)】
行動が行き当たりばったり、知識の吸収に無関心、哲学や宗教に興味を持てない、シミュレーションしない

日干が「甲」の有名人とは?

小林秀雄、藤原紀香、落合博満、石原莞爾、南こうせつ、マッカーサー、山本五十六、渋沢栄一、三木谷浩次、石原慎太郎、松井秀喜、ダウンタウン松本、朝永振一郎、メルケル大統領、西田幾多郎、守永重信、ナポレオン、カルロス・ゴーン、豊田真由子、アドラー

つづく(次は「乙」(きのね)