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占星術の鑑定のための用語②年齢域、ハウス、アスペクト、ASC、MC

占星術の「年齢域」について

占星術の天体には「年齢域」という考え方があります。これは人間のある年齢域に、特定の天体が影響を与えていというものです。以下に書いてあるのが、それぞれの年齢期と影響を与える天体の関係です。

0~7歳 月が影響
8~15歳 水星が影響
16~25歳 金星が影響
26~35歳 太陽が影響
36~45歳 火星が影響
46~55歳 木星が影響
56~70歳 土星が影響
71~84歳 天王星が影響
85歳以降 海王星が影響
死の世界 冥王星が影響

幼少期から修学前の時期は「月」の影響を受けます。次に義務教育期間は「水星」です。高校生から20代半ばが「金星」その後35歳くらいまでが「太陽」です。中年になると前半は「火星」、後半は「木星」、56歳からは「土星」、70歳を越えると「天王星」です。85歳以上が「海王星」です。「冥王星」は死後の世界を象徴しています。この辺りは「そんなものかな」と読み流していただいて大丈夫です。

占星術の「感受点」「ASD」「DES 」「MC」「IC」とは何か?

一般的なホロスコープは下側が「北」で上が「南」なっています。そのため左が「東」、右が「西」となります。

ホロスコープ自体をざっくりみたときに、
・東側(ASC・アセンダント)【左側】に天体が集まっている→独立独歩の人生
・西側(DES・ディセンダント)【右側】に天体が集まっている→周囲に合わせる人生
・南側(MC)【上半球】に天体が集まっている→社会生活を優先する人生
・北側(IC)【下半球】に天体が集まっている→プライベートを優先する人生

をそれぞれ表すといわれています。

こちらをさらに詳しく観てみると、下の図のようになります。

ASCは「自分自身」や「自我」をあらわし、感情として「自分の生きがい」「安心感」などにつながります。「自分自身の居場所」を象徴します。対角にあるDESは「他者」「相手」「パートナー」との関係を象徴します。自分に不足している点だったりします。

MCは「社会の中で安定する自分の姿」を象徴します。対角のICは「プライベートで安定する自分の姿を象徴します。

例えば、サイト管理人の場合、ASCが、さそり座の13度02分、MC が、しし座の19度46分、DESが、おうし座の13度02分、ICが、うお座の19度46分です。

これがどのように読み取れるかというと、自分自身の生きがいは、人と人とをつなげ、よい人物との関係を深めていくと、なります。さそり座ですから、意外と人との深いつながりを求めています。でも多くの人とつきあうのは苦手です。ASCは第一印象をあらわすとも言われますので、さそり座の場合、表面からはなんとも分かりにくい雰囲気を発するといわれます。

DESは精神的にストレスを貯めやすい人物、または限度を理解して、そこを越えない堅実性を持つ人物となります。

MCは、何かに熱中して始めるが途中で燃料が切れてしまいやすい、ポイントは「継続」することとなります。自由で力がみなぎる、とか舞踏などで生命力を取り戻すとか、宗教的儀式というとらえ方もあります。

ICは、自分からアクションを起こさなくても必要なものは用意されているとか、施しを与えて幸福を感じる、必要なものは分け与えて当然と思っているとかの意味があります。

占星術のハウスとは?

また占星術には「ハウス」という考え方があります。これはホロスコープの特定の位置に割り当てられた「部屋」のようなもので、何がわかるかというと、その人の「具体的な動き」が分かるとされています。

となります。各「ハウス」のキーワードは

1ハウス 自分自身、容姿、第一印象
2ハウス 財運、金銭感覚、稼ぐ力
3ハウス 知性、言語能力、兄弟姉妹
4ハウス 先祖、住環境、家庭、母親
5ハウス 子供、恋愛、趣味
6ハウス 職場、労働、健康
7ハウス 結婚、対人関係
8ハウス 遺産、大病、性生活
9ハウス 外国、宗教、哲学
10ハウス 職業、キャリア、父親
11ハウス 友人、未来のビジョン、思想
12ハウス 秘密、スピリチュアル、

アスペクトとは?

アスペクトというのは、簡単にいうと天体と天体の位置関係のことです。「縁」と表現する場合もあります。下の表を参考にして下さい。

角度 名前 図形 意味 S・H
0度 コンジャンクション 円(同位置) 特徴を強め合う。ミックス。 その他
180度 オポジション 二分割(対角) 緊張感、性質は両立しない。 ハード
120度 トライン 三角 元素(火土風水)の特長が強まる。安定感。 ソフト
90度 スクエア 四角 片方が犠牲になる。改革。転換。 ハード
60度 セクスタイル 六角 相性のよい元素でつくられる。調和。成長。 ソフト
150度 インコンジャンクト 図形は無し 縛り。訓練によって発展。最初は違和感。 ハード

上の表は「メジャーアスペクト」といわれ、比較的作用が分かりやすいとされています。こういった内容は一気に覚えなくて大丈夫ですので、「そんなものかな」ぐらいで読み進めて下さい。この表以外のものでも他にも「マイナーアスペクト」という種類のものもあります。もっと詳しく学びたい方は、こちらをクリックして関連ページに進んでみて下さい。

ブログ管理人のホロスコープを観てみる

 

では、実際のホロスコープを観ながらどう解釈していくかを説明していきます。

これは、このブログの管理人のホロスコープです。このようなホロスコープがあるとき、まずはじめに太陽がどこにあるのかを見ていきます。太陽はおひつじ座の24度49分に入っています。おひつじ座は「人に合わせるのが苦手で単独行動しがち」という特徴があります。「無謀でパワフル」「トップ」というキーワードもあるので「誰も踏み入ってない新しい領域に踏み入っていきたい」という気持ちがあります。この単独行動しがち、とか新しい領域に踏み入っていきたい、というのは当たっていると思います。そういう気持ちは強いと思います。太陽が入っているサインのような生き方が基本的にはストレスを感じずに人生をすすめることができると思います。もっと詳しく観るためには「サビアン占星術」を使うと細かくみることができます。

 

全体をざっくり見てみるとした半分にやや天体が集まっているので、どちらかというとプライベートなものに重きを置く人間かな、という感じになります。

次にこの太陽が他の天体とアスペクトが無いかを見ていきます。冥王星とインコンジャクト(150度)となっています。太陽と冥王星が関わると「極端な人生軌道」とか「全く違う人生」などの意味がでてきますが、これも当たっている感じがします。

私は小さいころよく祖母に「普通の人生が一番だ」と言われていました。自分では普通の人生を歩んでいくつもりでしたが、いろいろと心が引かれて、結果ノーマルではない人生になっていると思います(詳しくは別記事で書いていきたいと思います)しかし、ホロスコープをみると、明らかにそうなっている感じがします。通常のノーマルに学校を卒業して就職してサラリーマンとして地道に働き、定年まで勤めあげる、こういった人生ではなくなっています。やはり生まれながら、何の抵抗もなく普通に過ぎていく場合と、そうでない場合はあることがわかります。

太陽が6ハウスに入っています。6ハウスは「仕事」「健康」の意味がありますので、人生が仕事中心、ということを暗示するとなります。健康状態も6ハウスでみますので、太陽がありますから比較的健康には恵まれる場合が多いとなります。

その他の特長としては、金星が火星、土星とセクスタイル(60度)のアスペクトしているところです。金星は、人生に直接大きな影響を与えるわけではありませんので、このアスペクトは例えば「恋愛」や「家庭」について見ていきます。火星と金星がソフトアスペクトは「健全な恋愛」とか「恋愛はスムーズ」とかいう感じだになります。また金星と土星のソフトアスペクトは両方の良い点が出てくると取られるので、土星というと「制限」「我慢」というイメージがありますが、この場合「誠実な恋愛」「まじめな付き合い」とか、そんな感じに解釈できます。

0~7歳 月 いて(18)・火・2ハウス・日よけ帽をかぶっている子供たち
8~15歳 水星 おうし(3)・土・6ハウス・クローバーの芝地に足を踏み入れる
16~25歳 金星 うお(20)・水・4ハウス・夕食のために用意されたテーブル
26~35歳 太陽 おひつじ(25)・火・6ハウス・二重の約束
36~45歳 火星 やぎ(20)・土・3ハウス・隠れた合唱隊
46~55歳 木星 いて・火・1ハウス
56~70歳 土星 おうし・土・7ハウス
71~84歳 天王星 てんびん・風・11ハウス
85歳以降 海王星 いて・火・1ハウス
死の世界 冥王星 おとめ・土・11ハウス

幼少期の月はいて座に入っています。この場合の自己イメージは「楽天的で善意に満ちている」とか「思想的なもの」「真理の追究」が好きということになります。月についてどう解釈するかは諸説ありますが、ここが間違った自己イメージとなって苦しい環境へ誘導してしまう場合があります。しかし、そこを通過して本当の自己へと目覚めるという説もあります。月に関しては「自己イメージ」のようだが、実は本当の自分ではない、と思いながら、自分の心と付き合っていくことが必要だといわれています。

続いて、小学校に入学してから中学校卒業くらいですが、ここで水星はおうし座・6ハウスです。特に知性的な刺激を求めていたわけでなく淡々と学んでいた感じです。

16歳くらいになると、金星ですから個人的な喜びに関してですが、そこがうお座・4ハウスとなっていて、確かにこの時期に雑誌の「ムー」にはまったり、某宗教にはまっていた時期に重なります。

26歳くらいから、おひつじ座の太陽の時期になります。このころから某宗教団体にいろいろ疑問や矛盾を感じはじめ距離を置き始め一般の会社で働き始めた時期となります。

36歳くらいから45歳くらい、やぎ座の火星となります。このころから会社が嫌になってきて、なんとか自立して生きていく方法は無いかと、起業の方法を学んだりしていました。やぎ座の象意どおりアクティブに動き回っていた時期でした。

46歳から55歳 いて座の木星です。いて座のルーラーが木星ですから、いかにも「いて座」らしい感じの時期なのでしょう。抽象的なもの、精神的なものを好みます。短期的に燃え上がり、コツコツ長く続けるのは苦手、向上心はあり、フランクです。

56歳から70歳くらいは、おうし座の土星です。何かしらの達成の時期です。物質的なものに対する堅実さがあります。五感を活かした分野で活躍したりするのがしっくりくるでしょう。

71歳から84歳くらいは てんびん座の天王星です。交際範囲が限定されます。博愛。

85歳以上 いて座の海王星となります。精神面の拡大が宇宙意識に広がります。

ざっくり観るとこんな感じになります。

教訓:自分の心が、喜びや平安を感じるところを選択していくことで、自分らしい人生を全うすることができると思います。そのためのツールとして「当たる当たらない」はあまり考えずに、定規として、定点観測のツールとして、占星術は使えるのではと思います。