マントラ

マントラは効果があるのか?人生は好転するか?

人生には、時に行き詰まったり、解決法が見いだせないピンチがやってきたりします。何からどう手をつけていけばよいのかわからない困難ときなど、窮地に陥ってしまうこともあると思います。そういうピンチをどうやって脱出すればよいのでしょうか?解決法は一つではないと思いますが、今回はそのときに非常に有効な手段の一つとして「マントラ」をご紹介していきたいと思います。

「マントラ」って何?

「マントラ」を唱えたり、聴いたりすることで人生の状況が好転するといわれています。

マントラとは一言で説明するのが難しいものですが、簡単に表現すると「言葉」です。または「波動」です。「お経」や「呪文」に似ているものとも言えます。

マントラとはインドにルーツがあり、基本的にはヒンズー教やバラモン教の文化の中で生まれたものです。短いものから、長いものまで種類もいろいろありますが、出どころはインドに古代から伝わる「ヴェーダ」に行きつきます。

「ヴェーダ」とは何かというと、もともとヒンズー教とバラモン教の口述(人から人へ口で伝える)されてきた「聖なる教え」で、後になって文字として残されたもので、もともとは形はありません。無形のものです。マントラはそこから派生しているもので、少なくとも紀元前3000年くらいから唱えられてきたともいわれています。はるか昔の人が、神から与えられた「バイブレーション」ともいえます。初めてヴェーダやマントラを知ったという方は、歌のような、祈りのような、呪文のようなものをイメージして下さい。

具体的には、例えば短くて有名なマントラに「オーム」があります。こういった言葉を繰り返し唱えることで、人生が好転していく効果があるとされています。

あるヨギの言葉

「マントラは人間の内なる力から生じます。力に満ちたマントラは、正確に発音されると、人間の内にある神聖な力を呼び起こします。マントラを唱えることで作り出されるヴァイブレーションは、宇宙の原書の音と結合して、普遍意識と一つになります」

マントラと音楽

意外と身近にもマントラはあります。例えばビートルズは作品の中にマントラが入っているものが何曲かあります。ビートルズのメンバーはインドに行って瞑想などしていますので、インドの文化に影響を受けています。

ジョン・レノンの作品の「アクロス・ザ・ユニバース」やソロ活動後となりますが、ジョージ・ハリソンの全米全英一位ヒットの「マイ・スイート・ロード」にもマントラが組み込まれています。

「まれにみる心の昴揚を体験し、曲想が無意識のなかから次々に湧いてきた」by ジョンレノン

広い意味ではお経もマントラになりますし、声に出して唱えるとなると神道の「祝詞」やハワイの「オ・ホノ・ポノ」や斎藤一人さんの「天国言葉」などもマントラの仲間ともいえると思います。

最強のマントラ

今回は数あるマントラの中でも、最強とも言われる「ガーヤトリー・マントラ」をご紹介したいと思います。このマントラは本来、修行を積んだ弟子のみが師匠から直接伝授され、唱えることが許されていたというものですが、それを、インドの聖者「サティア・サイババ」が、誰でも唱えられるように、危険性を排除し、効果はそのまま残して、唱え方を公開したというものです。

「ガーヤトリー・マントラ」はもともとは、先ほどご紹介したヴェーダの中の「リグ・ヴェーダ」の3巻62章10節のことです。リグ・ヴェーダは約3500年前には成立していたとされているので、このマントラ自体はそれ以前から唱えられていたと考えられています。

ガーヤトリーマントラの効果とは?

気になる効果ですが、マントラを唱えるたり、聴いたりすることで以下のような効果があるとされています。
1・チャクラの浄化
「気」が出入りする場所を浄化してくれる。

2・知性が開発される
私たちはまだ見ぬ未来に勝手に「恐怖」を想像していまいがちです。それに打ち勝つには知識を鍛えることで解決されます。ガーヤトリーマントラは、五感に働きかけて「直感」を活発にすると言われています。その結果、思考力や想像力が活性していきます。

3・あらゆる危機から身を守る
ガーヤトリー・マントラの振動数は、脳の脳下垂体や松果体へ影響を与えるといわれています。この部分は第6チャクラのアージュニャー・チャクラにあたり、危険察知能力が鍛えれ、判断力が高まるといわれています。

4・贖罪の効果
ガーヤトリー・マントラは朝、昼、晩にそれぞれ3回ずつ唱えることによって、その日に犯した罪が全て許されるとされています。また108回を「1マラ」として、毎日3マラ唱えると、今世も来世も幸福と健康を授かるとされています。特定の時間が指定されているわけではありませんので、その点は気にせず唱えてみることが重要です。

5・夢を叶える
これは棚からボタモチ的なものではなく、ガーヤトリーマントラにより知性が活性化した結果、自分の目標を現実化していくというもので、具体化させる方法、アプローチへのインスピレーションが湧いてくるようになるといわれています。

具体的な「ガーヤトリー・マントラ」について

マントラは声に出して唱えるものですが、まずとりあえず、カタカナで表記すると以下のようになります。

オーム
ブー(ル) ブワッ スヴァハー タッ サヴィトゥール ワレーニャムーゥー
バルゴー デーヴァッシャ ディーマヒー
ディヨー ヨー ナッ プラチョーダヤーッ

このマントラの意味を簡単に説明すると「宇宙の絶対的な真理を肯定して称えると共に悟りが開ける事を願う」となります。しかし、ガヤトリーマントラもそうですが、ヴェーダやマントラは全般的に、唱えた時の音の響きにも意味があると言われています。ですから例えば、サティア・サイババがマントラを唱えている動画や音声を聴きながら、そのバイブレーションをキャッチしつつ、発音に関してもできるだけ同じように唱えることが大切です。

↓↓↓こちらのサイトから音声が入手できます。
http://sai.way-nifty.com/sainews/2006/07/post_cf57.html

言葉の意味については、良く分からないまま唱えても大丈夫です。宇宙の遥か彼方にいる神様と一体になるような気持ちで唱えるとよいと言われます。そして、繰り返し唱えると効果は大きくなります。できれば毎日108回は唱えていきたいものです。

《ガヤトリーマントラ Gayatri Mantra》

oṃ
オーム
(宇宙が生まれた時の最初の音)

bhūr bhuvaḥ svaḥ
ブー(ル)   ブワッ   スヴァハー
物質の世界 心の世界  天の世界(それらすべてに満ちている)

tat savitur vareṇyaṃ
タッ     サヴィトゥール  ワレーニャムーゥー
至高の存在の みなもとを   たたえます

bhargo devasya dhīmahi
バルゴー  デーヴァッシャ ディーマヒー
神の光を その聖なる真理を 深く瞑想します

dhiyo yo naḥ pracodayāt
ディヨー ヨー  ナッ  プラチョーダヤーッ
知性 によって われらに 光が与えられますように

このマントラは暁の神サヴィトリに捧げられたもので、人間のネガティブな感情を削減させるといわれ、そのため万人に好結果がもたらされると言われいます。そして、そこから得たものを世の中に還元していくことが重要なのです。

ガーヤトリーマントラのとりあえずの和訳です。ヴェーダの内容は一つの単語から複数の意味を見出したり、文節にも複数の意味を持たせているものが優れたものとされています。そのため単純に上記の内容のみの意味だけではありませんので、興味のある方は、その辺りは詳しく研究してみて下さい。


ガーヤトリーマントラ 108 - Gayatri Mantra

↑繰り返し聞きたい方におすすめのCDです。詳細は画像をクリックしてみて下さい。

まとめ

自分が怒りの波動をまとってしまい取り払えないときや、肋骨の内側や胃腸周辺が固くこわばるときとなどに、108回唱えると楽になったりします。効果は人それぞれですので、とりあえず試してみることをおすすめします。本当に普遍的にパワーがあるとすれば、信じるとか信じないを越えて効果は発揮されると思います。5000年以上昔から伝え残されているものですから、何らかの普遍的な要素があってもおかしくないと思います。