今回は、引き寄せの法則とゼロポイントフィールドについて説明していきます。この二つは一見すると全く関係性が分からない事柄ですが、実は引き寄せの法則を理解するためには、ゼロポイントフィールドについて知っておくことが不可欠なのです。
今回の記事最後までを読んでいただければ、その意味が理解できると思います。
古典物理学の世界観
科学の世界には「古典物理学」と言われる分野があります。
17世紀、イギリスでリンゴの木から実が落ちるのを見てニュートンが万有引力を発想した話が有名ですが、ニュートン力学に代表される古典物理学の考え方というものがあります。
古典物理学の考え方を簡単に表現すると「宇宙や自然界には、人間とは関係無いところで働いている、精妙で独自の法則が存在している」といった感じになります。
つまり、宇宙には「法則」というものがあって、すべてはその法則どおりに動いているとします。
ここで特徴なのは、この法則の働きは人間との直接の関係が無いと考えるところです。人間がいようがいまいが、地球のどこかでリンゴは木から落ちるし、地球は太陽の周りをクルクル回っているという世界観です。
「えっ、それって当たりまでしょ?」と思った方は多いと思います。
日本人は義務教育で、そのことを当たり前に教えられてきます。
ところが、それが「当たり前では無い」と発見したのが量子力学とか量子物理学と呼ばれる分野の科学者達でした。
量子物理学の世界観
この分野は元々は、物質の根源を追求するものでした。分子、原子、素粒子などについて研究する学問分野ですが、そこをどんどん追及していった結果、「人間の意識無しでは、そもそも宇宙な存在していない」というところに行き着いてしまっているのです。
これは普通の義務教育の範囲では扱っていませんので、全く新しい考えと感じる方も多いと思います。
そんなこと言ったら、「人間が存在して無かった恐竜時代は存在してなかったの?」と、か、いろいろ疑問が出てくると思います。
しかし、ざっくりと最先端の物理学の量子力学的な判断をすると、そういう結論にしまうのです。
この世の中に存在する物質の元になっている「量子」の世界では、人間の意識が介在しない限り物質化しない、というのが当たり前の話だからです。
これは光の波動性・粒子性の実験が有名で、「観測者原理」と呼ばれている実験が有名です。
古典物理学的発想の落とし穴
現代社会の私たちが、生活の中で最も身近に体感できる物理法則は古典物理学です。
重いものを動かすときにテコの原理を使ったり、どこかに行こうとすると、距離とスピードから到着時間を割り出したりします。
ですから、これらは必要ですし重要な法則なのは間違いがありません。
しかし、注意が必要なのです。
何の注意かというと、結局、古典物理学的な発想には根本に「自分の周りで起こっている現象は、自分の意識や自身の存在と直接関係がない」というものがあります。
つまり無意識に、いろいろな現象は自分と関係ないところで起こっている。固定されていて変化するものではないと思っているのです。
環境は決まっているという宿命論的な考え方です。
環境は自分が引き寄せたという発想
一方、量子力学的な発想は、全ての現象を自分が関わっていると発想します。
この世に存在するものは常に変化していて、状態が固定されているものなど一切ない。そして状態を固定させるのは、己の「意識」だと認識している考え方です。。
自分が「無理」と思ったものは無理という状態で固定されてしまい、ダメと思っているとダメで固定されてしまているとなります。
自己責任の発想なのです。
ゼロポイントフィールドとは何か?
量子力学では、私たちの肉体や、空間、物質の元となっている素粒子はすべて「ゼロ・ポイント・フィールドから生まれていると考えています。
「超弦理論」とか「超ひも理論」という言葉を耳にしたことがあるかもしれませんが、量子力学では、全ての素材の元となるヒモ(超ひも理論が生まれるエネルギー場)があると考えます。そこをゼロポイントフィールドと呼びます。
喜んでいれば、喜ぶことのできる環境が固定される。ダメだと思ったらダメな環境が固定されるという発想には、こういう科学的な根拠があるのです。自分の状態が環境を生み出すという、引き寄せの法則との共通点があるのです。